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個の力が求められる時代で注目を集める、副業としてのUI/UXデザイン

UI/UXデザイン

みなさんこんにちは。副業エンジンでは、今後最も重要な副業スキルのひとつとしてUI/UXデザインを挙げていますが、実際のところUI/UXデザインに興味を持っても、副業としてどうやって案件を受託していけばよいのか分からない、どこから勉強すればよいのか分からないといった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、UI/UXデザイナーになるために必要な技術要件やUI/UXデザイナーとしてスキルアップする方法、案件の取り方などについて紹介したいと思います。

そもそもUI・UXとは

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェイス)の略称で、Webサイトやスマートフォンの画面上のアプリケーションの配置から文字のフォントまで、開発者側が使用者に提供した目に入るすべての情報のことを指します。

それに対して、UXとはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略称のことを指し、使用者側が開発者から提供されたサービスの見た目や使用感などから、どのような印象を受けたのかを情報化したもののことを指します。

UIとUXは、同様に扱われがちで境目があいまいな部分がありますが、提供する側とされる側の違いがあります。

「うわ、このサイト見にくいし使いづらいな。」といった体験を一度はしたことがあるのではないでしょうか。そのサイトは、UI/UXに改善の余地があるのかもしれません。UI/UXが粗悪な場合、どんなに良い製品やサービスを提供できるとしても売上率や集客に繋がらないため、非常に重要な要素なのです。

UI/UXの事例

それでは、優れたUI/UXのアプリケーションやホームページの事例をいくつか紹介していきましょう。

①優れたUIの事例

優れたUIをもつアプリケーションとして、まずGmailが挙げられます。Gmailでは、送信元の情報に最重要な情報が一度に目に入る場所に配置されているほか、各コマンドが1クリック以内で飛べる場所に配置されていて、シンプルながらもユーザーに対して配慮のある優れた設計となっています。

また、昨今のスケジュール管理アプリケーションは、ユーザーが繰り返し行う行動から、次の行動を予測して提案する設計がされており、機能面も考慮した設計も重要になります。

ホームページでもUIの設計は非常に重要です。例えば、労務管理クラウドサービスを提供するスマートHRのホームページは、「働き方改革」により、新しい業務に忙殺されがちな労務・人事担当者に向けたメッセージがコンパクトにまとめられており、ストレスなく登録できるようにUIが設計されています。

また、こちらのUnimovementでは優れたUIのアプリケーションをピックアップして紹介しているので、参考にしてみると良いでしょう。

Unimovement

②優れたUXの事例

一方で、UXはユーザー体験を向上させる設計であり、アプリのインターフェースだけでなく、より抽象度の高い設計が必要となります。

先ほど挙げたような機能面に対するアプローチ以外にも、ユーザーがそのアプリケーションをどのような端末で行うかなどを想定したハードウェアに対するアプローチなどが挙げられます。

AppleのUXが非常に優れていることは言うまでもないですね。iPhoneやMacBookといったApple社製品は、見た目が整っており、なんとなくスマートな印象を受けるでしょう。実際に使ってみても自然と引き込まれるような印象を受けたという人も多いかも知れません。

それはApple社が、キーボードの押し心地から商品の箱を開けるときの抵抗の強さに至るまで、あらゆる側面からユーザー体験の向上を徹底して設計を行っているからです。

UXは、いわばユーザーが商品に対して抱いた評価の集合体です。そのためにUXを優れたものにするためには「ユーザーがどのような行動をし、どのような機能を求め、既存の機能に対してどのように感じたのか」を考えなければなりません。

そのため、UXはマーケティング、行動経済学、心理学、生理学、民俗学、社会学などの様々な領域を横断する分野であると言えます。

例えば、最近流行りのトレーニング系のアプリケーションでは、自分が実際に行った運動を数値だけでなく、トレーニングを行う人の体験にフォーカスして設計されていることが分かります。

Nike Training Clubでは、トレーニングの達成感を目に見える形で演出することで、継続的にトレーニングを行うモチベーションを維持するように設計されているほか、子供と行うトレーニングや友達と共同で行うトレーニングといったテーマのメニューが用意されており、より良いトレーニング体験を提供する設計がされています。

Nike Training
Nike Training

何故UI/UXデザイナーが稼げるのか

さて、そんなUI/UXデザインですが、高単価の案件が多く、フリーランスでは月100万円以上稼いでいる人はザラにいる業界であり、副業としても非常に魅力的です。そこでUI/UXデザイナーが稼げると言われている理由を紹介したいと思います。

①圧倒的に足りていないUI/UXデザイナー

日本ではUI/UXがいままで過小評価されてきたと言われています。「良いものを作れば売れる!」といった風潮が遠因にあるのかもしれませんし、単なる怠慢かもしれません。

最近では、大学の講座や専門学校でも見かけるようになってきましたが、海外に比べると遅れている感は否めません。

そのため、日本人のUI/UXデザイナーの数が不足しており、専属のUI/UXデザイナーがいないという会社も未だに多くあるため、フリーランスや副業のUI/UXデザイナーに高単価で依頼するケースが多いのです。

②ひとりの力で企業の売上に貢献できる。

優れたUI/UXデザイナーは、たった一人の力で売り上げに大きく貢献します。例えば、ホームページのUI/UXデザインを改修してCVR(コンバージョン率)が5パーセント伸びるといったことはザラにあります。CRVが上がればその分、売上も比例して上がるので、非常に重宝される職業なのです。

③50年後もAIやシステムに代替されない。

先ほどもお話しましたようにUI/UXは、マーケティング,行動経済学,心理学,生理学,民俗学,社会学など様々な領域を横断する分野であり、「いかにユーザー体験を向上させるか」という答えのない問いに対して考え続ける分野だと言えます。

UI/UXは、突き詰めて言えば人間を理解することであり、研究し尽くせるものではないので、20年後も30年後も決してAIやソフトウェアに代替されることはありません。

また、その時代によってトレンドやユーザーの求める体験や悩みも変遷していくので、完成することのない領域なのです。

規格通りに作業をこなす資格系の副業と違い、様々な領域の知見を集積して創造性を最大限に発揮するUI/UXデザインは、今後も重宝されるスキルといえるでしょう。少しでも興味のある方は、迷わず飛び込んでください!

UI/UXデザインのスキルはどうやって身に付ける?

UI/UXデザイナーは、デザインの上手さそのものよりも、いかにしてユーザー心理を逆算してデザインに落とし込んでいくかといった能力が重要になります。

まずはUI/UX理論を一通り理解してから、UI/UXの優れているサイトやアプリを見ていきましょう。そのアプリケーションがどのようなターゲットに向けて作られていて、どのような設計がされているのかを考えたり、ボタンの色、フォント、配置、コピーがどのようになっているのかを見ていくことで感覚を掴んでください。

どこから手を付ければよいのか分からないといった方は、自分のペースでインプットしていきましょう。UI/UXに限らず、何かを学ぶ時は、先駆者の仕事をインプットしていくことが一番の近道です。初学者の方向けにオススメのサイトや書籍をまとめたのでお手すきの際にご確認していただければ幸いです。

・まずは自分のペースでインプット

先ほど紹介したUnimovementの他にもPinterestでUI・UXデザインで検索すると優れたUIの作品を見ることができます。まずは気軽にどのようなUI・UXデザインがあるのかをチェックしていきましょう。

・UI/UXデザインを学ぶためのオススメサイト

他にもインプットする上で参考になるUI/UXのサイトを紹介したいと思います。

UX MILK 

UX MILKは、第一線で活躍する現役のデザイナーたちによるUI/UXに関するコラムを配信するメディアです。各国の大手UI/UXサイトと提携しており、世界各国のデザイナーたちのコラムを日本語で読む事が出来ます。日々、私達が使っているプロダクトの裏で、UI/UXデザイナーたちはどのような仕事をしているのか。

Goodpatch Blog

UI/UXデザイン大手のGoodpatchの運営するブログです。知識やノウハウに関する記事も多く、UI/UXの基本やトレンドなど包括的に学ぶことが出来ます。

UX Magazine

UXの老舗サイトです。英語なのですが、コンテンツが非常に充実しており、世界中のUI・UXデザイナーなら一度は見たことがあるはずです。インターフェースの設計からブランディング、ストーリーテリングまでユーザー体験を考えるコンテンツが網羅的にまとめられています。

UX Archive

誰しもが使っているアプリのUI/UXがどのようなロジックで変遷していったのかという経過を考えることは、アウトプットの過程で必ず役立つことでしょう。

・UI/UXデザインのオススメの書籍

どこから手を付ければよいのか分からないといった方は、東京フリーランスの代表であり、自身もUI/UXデザイナーとして月300万円以上をかせいでいた経験のある船越良太氏が以下の6冊をオススメしているので参考にすると良いでしょう。

【Business Model Generation】

【ノンデザイナーズデザインブック】

【はじめてのUIデザイン】

【続インターフェースデザインの心理学】

【「買わせる」の心理学】

【デザイン入門教室】

(参考:東京フリーランス代表・船越良太氏に聞く「令和時代に活躍し続ける最強の人材とは」)

 

副業としてUI/UX案件をとっていくコツ

最後に、副業としてのUI/UXをデザインに魅力を感じたという方のために案件を取っていくコツを紹介したいと思います。

まずは、画像や広告などのクリエイティブを自分なりに作ってみて、周りの人にフィードバックを貰ってみると良いでしょう。自身がついたら自身の成果物をSNSに上げたり、クラウドソーシングの案件を閲覧していくことで相場感覚を掴んでください。また、WEBマーケ関連のイベントなどに参加することで自分の成果物をアピールしていきましょう。

どんな企業がどんな要件で発注しているのかを掴んだらあとは地道にスキルアップと営業を続けるだけです。何事もはじめの一歩はハードルが高いものですが、UI/UXデザイナーは数ある副業の中でも最も魅力的なもののひとつです。

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