みなさんは、今までの人生で「やりたいことを見つけましょう」、「やりたい仕事をやるべき」といったことを言われたことはありませんか?
実際に、就職や転職、副業サイトでは「やりたいことをやろう」といった文句で溢れています。やりたい事がある人は、それを突き詰めて仕事にすることは素晴らしいことだと言えるでしょう。
しかし、実際は、「やりたいことが見つからない。」、「副業を始めるにも得に何かをしたいといったものがない」という方も多いのではないのでしょうか。
でも、心配する必要は全くありません。やりたいことが見つからなくて、悩む必要なんて全くありませんし、あなたがやりたいこと何て見つける必要はどこにもありません。
今回は、「やりたいことが見つからない」と漠然とした不安を抱いている方に、「やりたくないことを書き出すことで訪れる3つの変化」について紹介したいと思います。
そもそもやりたい事をやるのは正しい?

一方で、人間は「やりたくない事」、「嫌な事」、「不快な事」に対しては驚く程正直です。これらを解消するためには、膨大なエネルギーが生まれます。
満員電車に乗りたくないために大金を叩いて、代替手段を使う人は数多くいますし、「こいつと一緒のいたくない!」と思った時、人は驚くほど大胆かつ行動的になります。
嫌な事や不快な事を回避するために行動的になることは、生存のために非常な重要なことであり、生物が進化の過程で獲得した生得的本能だと言われています。
歴史を振り返ってみれば、人類の進歩には「やりたくない事」を回避するエネルギーがその源泉であったことが分かります。
やりたくない事を回避するエネルギーを上手く利用すれば、あなたの人生に良い変化が生まれるのです。
やりたくないことを書き出していく

やりたくない事を書き出していくことで自分を再認識するという手法は、かねてより様々な場所で語られてきましたが、近年では、神田正典氏の「非常識な成功法則」や小田桐 あさぎ氏の「嫌なこと全部やめたらすごかった。」などでも紹介されています。
「話を通じない人間たちと一緒にいたくない」
「満員電車に乗りたくない」
「単調なルーティンワークのために自分の時間を切り売りしたくない。」
「毎朝7時に起きしたくない。」
といったことを正直に紙に書き出していきましょう。別に誰かに見せるわけではないので、恥ずかしいと思うことでもすべて書き出していってください。
やりたくないことを書き出していく事で起こる3つの変化

①バイアスが減る
本来「やりたくないけどやらなければならない事」なんて本来ないはずですが、現代の日本では未だに、自分を殺して奉仕する「滅私奉公」の考えが社会通念として残っています。
しかし、明治時代に制定された教育勅語を読めば、国民をモノを言わぬ従順な羊の群れとして管理する制度により設計された洗脳でしかないことが分かります(これは戦後GHQにより引き継がれることとなりました)。
「やりたくないけど周囲に迷惑がかかるから」といった思考回路は、洗脳の産物であり、道徳でも倫理でも何でもないのです。
そのため、やりたくない事に対して正直に向き合うことで自分のバイアスが軽減されます。バイアスが軽減されれば、自分を必要以上に悩ませていたものが大したことのないものだったと気づくかもしれません。
いずれにせよ、「令和時代を生き残る個の力」を養い経済的自由を獲得するためには、この社会的洗脳から脱出することが最も重要だと言えます。
②課題解決を考える創造性が呼び起こされる。
仕事とは突き詰めて言えば、誰かのお悩み解決です。
先ほども述べたように、掃除機や洗濯機も電子レンジも、それまで重労働だった家事の苦痛を解消するための解決策として生まれました。
「この悩みを解決するためにはどうすれば良いだろう。」と日々考える癖をつけることであなたの創造性が呼び起こされ、生産的になります。
例えば、「新人が入ってくるたびに同じ説明を繰り返すのが面倒だ」といった課題を解決するためにチュートリアル動画を撮影すれば、単調作業の繰り返しの手間を省くことが出来ます。
このうような課題解決の習慣は、日常の些細な悩みから仕事にいたるまで、あらゆる場面で有用です。
あなたが副業をやる場合も誰かのお悩み解決をする対価として報酬を受け取ることとなります。課題解決の習慣があることは、ビジネスセンスとほとんど同義であると言えます。
③魅力的な「個」が確立される
やりたくない事を甘んじて受け入れてやっている人というのは、諦めや怠慢といったイメージと結びついてしまいます。
実際にやりたくない事に対して長年、被爆し続けていると創造性と生産性がなくなり個人としての魅力がなくなっていきます。いわゆる「死んだ魚の目」をした人間です。
一方で、常に自分の悩みや他人の悩みを解決するためにはどうすればよいのかと考えている人は、マインドセットレベルで魅力的になります。
習慣が人を作るという言葉のとおり、「やりたくない事→課題解決」という習慣が出来れば魅力的な「個」が確立されるのです。
いかがでしたか?今回はやりたくないことを書き出していく事で起こる3つの変化について紹介しました。
いきなりやりたくない事をすべて断ち切るのは現実的に難しいかも知れませんが、まずは書き出してみて些細な事から課題解決を考えていきましょう。生活の中で良い変化が生まれることに気づくでしょう。
心理的自由や経済自由を取り戻すための鍵が隠されているかも知れません。